第17回 保証協会(後半)

前回の続きです。

実は一つ、どの銀行にも属していない保証協会があります。

全国保証というのがあります。

保証会社は概ね銀行に紐づきになっている場合が多いですが、

全国保証は銀行紐づきが無く、単体です。

大昔は年金も住宅融資をしておりました。その年金の保証会社だったのだと思います。たぶん。

しかし、今は年金融資が減って(無くなったのかな。)民間企業、すなわち銀行や信用金庫等をバックアップするようになったのではないかと思います。

あと、銀行だと融資しづらい個人信用が低い方にも積極的に保証するので。

 

一般的に信用金庫の融資の保証会社は全国保証です。

全国にある概ねの信用金庫が使っています。

 

ですので、簡単に言いますと亀有信金と青木信金と川口信金で審査をやったとしても結果は非常に似ることになります。上記の3信金はいずれも全国保証に審査を出すからです。

同じ保証会社での審査を何度もやっても結果は一緒です。ほとんど変わりません。

 

このように私たち不動産営業マンは保証会社を意識した審査をお客様に提案できるようにしなければなりません。

同じ信金でも独自の保証会社があるかを確認する必要があります。

 

更にもう一つ。

保証料が無い住宅融資があります。

フラット35です。

フラット35では、保証料が無いです。それは何故かといいますと、フラット35の融資会社が㈱住宅支援機構という会社だからです。

以前もお話しましたが、フラット35は全額政府が株式を出資している国有民間企業です。(なんじゃそりゃって感じ。)

いわゆる国の住宅ローンサービスになるわけで、住宅支援機構が保証会社そのものと言えるわけです。銀行が窓口になり手続きを代行しますが、お客様には直接、住宅支援機構が融資します。

簡単にいうと銀行の保証会社そのものから融資を受けるわけなので保証料は必要ないというわけです。

しかしながら、フラット35を利用するにあたり手数料が発生し、概ね融資額の1.5%~2%(税別)の手数料が発生する場合が多いです。3,000万円の融資の場合660,000円程度かかります。通常の銀行ローンも3,000万円の融資で660,000円前後なので結局同じくらいの料金が発生します。

しかし!当社でのフラット35での融資手数料はなんと、297,000円(融資額3,000万円の場合)になりますので、非常にお安いですよ!

 

総じて、住宅ローンに関して、私たち不動産営業マンがしっかりとした知識や仕組みを熟知して、お客様の審査に真摯に取り組んでいかなければならないと常に心掛けています。